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日韓関係改善、継承図る=岸田首相、6日に訪韓

時事通信 2024年9月5日 16時45分

 岸田文雄首相は6日、韓国・ソウルを訪れ、尹錫悦大統領と会談する。両政権下で改善した日韓関係の重要性を再確認。自民党総裁選後の退陣を控え、次期首相に日韓関係の維持・強化を引き継ぐ狙いがある。7日に帰国する。

 岸田首相の訪韓は3回目で、在任中最後になる見通し。首相は5日、韓国の朴※(※吉を2つ横並び)熙・新駐日大使と首相官邸で面会し、「『シャトル外交』の実践として訪韓する。協力・交流拡大の流れをより堅固にすべく、大統領としっかり議論したい」と伝えた。

 日韓首脳は昨年3月に東京で会談した際、相互に相手国を訪問する「シャトル外交」の再開で合意。これを受け、首相は同5月に訪韓し、大統領は先進7カ国首脳会議(G7サミット)への招待に応じて同月に広島市を訪れた。6日の会談で、シャトル外交継続の必要性も確認する見通しだ。

 両首脳は北朝鮮の核・ミサイル開発を踏まえ、日韓、日米韓の強固な連携を改めて示す。来年の日韓国交正常化60周年を見据え、経済面や人的交流での協力拡大についても協議する。

 元徴用工問題などで厳しく対立し「戦後最悪」と評された日韓関係は、韓国政府が昨年3月に同問題の解決策を発表したことを機に急速に改善した。 

[時事通信社]

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