【北京時事】中国の習近平国家主席とアフリカ諸国の首脳らが参加し、北京で開かれた「中国アフリカ協力フォーラム」首脳会合は６日、３日間の日程を終えた。習氏は開幕前の２日以降、首脳ら４０人以上と個別に会談。３６００億元（７兆円超）の支援や軍事協力を打ち出し、中国とアフリカを合わせた「２８億人の結束」を内外にアピールした。
「中国はアフリカの内政に干渉しない。誠実に援助し、いかなる政治的条件も付けない」。王毅共産党政治局員兼外相は５日の記者会見でこう強調した。人権や民主主義に関して米欧のように注文を付けない中国の支援を、アフリカの一部の強権的な国が歓迎しているのを念頭に置いた発言だ。
習政権がアフリカとの関係強化を急ぐ背景にあるのが、米国との対立構造の長期化だ。１１月の米大統領選後も、民主・共和両党に共通する対中強硬政策に変化はないとみられ、来年以降、通商や安全保障面での中国包囲網が一層狭まる可能性もある。
［時事通信社］