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伊豆・小笠原諸島に一時津波注意報=八丈島で50センチ観測―鳥島北方で地震・気象庁

時事通信 2024年9月24日 12時14分

 24日午前8時14分ごろ、鳥島近海を震源とする地震があった。地震の規模(マグニチュード)は5.8と推定される。気象庁は伊豆・小笠原諸島に津波注意報を出し、午前8時58分に八丈島で50センチ、午前9時34分に神津島で20センチの津波を観測。三宅島と伊豆大島でも10センチの津波を観測した。注意報は午前11時に解除された。

 同庁は千葉県から沖縄県・大東島地方にかけての沿岸でも若干の海面変動が予想されるが、被害の心配はないと発表した。

 同庁の青木重樹地震津波対策企画官は記者会見し、「地震では震度1以上の揺れは観測されなかった。その後、活発な地震活動は見られない」と説明した。

 地震の震源は鳥島北方にある須美寿島付近。18日に海上保安庁が海面の変色を確認し、気象庁が海底噴火への警戒を呼び掛けていた。今回の地震や津波の原因が海底噴火によるものかは、まだ分かっていないが、須美寿島付近では過去にも繰り返し地震と津波が発生している。

 鳥島近海では昨年10月9日にも地震があり、伊豆・小笠原諸島のほか、千葉県から鹿児島県にかけての沿岸に津波注意報が発表され、各地で津波を観測した。

 海上保安庁のその後の調査で、鳥島の南西にある海底火山「孀婦(そうふ)海山」で噴火が起き、新たに火口が形成されていたことが判明。これが地震と津波の原因である可能性が高いとみられている。 

[時事通信社]

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