警察庁は25日、聴覚障害者が、パトカーが緊急走行中かパトロール中かを区別できるよう、新型の赤色灯を載せたパトカーを導入すると発表した。パトロール時は点滅する発光パターンに変え、見た目で区別できるようにする。宮崎県警などで来月から運用を始め、将来的には全国のパトカー約1万台に搭載する方針。
警察庁によると、パトカーは緊急時はサイレンと赤色灯の両方、警戒活動などのパトロール時はサイレンは鳴らさず、赤色灯をつけて走行する。赤色灯は0.5秒周期でライトが回転するように光る。
運転中の聴覚障害者は、パトカーが近づいても緊急走行中かパトロールかを判別できず、道を譲るべきか瞬時に判断できない。このため、全日本ろうあ連盟は2012年以降、警察庁へ改善を求めていた。
[時事通信社]