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「安全で安心な国に全身全霊」=石破氏、低姿勢で接戦制す―自民総裁選

時事通信 2024年9月27日 19時52分

 「石破茂君を当選者と決しました」。東京・永田町の自民党本部で行われた総裁選。決選投票の末に逆転勝利が告げられると、石破氏はその場で立ち上がり、何度も周囲に頭を下げた。壇上では「安全で安心な国にするため、全身全霊を尽くす」と決意を表明した。

 国会議員による投票は午後1時すぎに始まった。1回目では高市早苗経済安全保障担当相が1位に。石破氏は決選投票前の演説で、自らを「至らぬ者」と称し、「至らぬ点を心からおわびします」と謙虚な姿勢を表した。

 決選投票では議員票、都道府県票ともに高市氏を僅差で抑え、21票差で逆転。わずかに頬を緩ませると、大きな拍手に迎えられて登壇した。

 まず、「皆さまのおかげをもちまして選出をいただきました」と謝意を示した。「自民党が生まれ変われるよう」「もう一度、国民の信頼を取り戻せるよう」と政治不信の払拭を訴えた。

 その後、岸田文雄首相と握手を交わすと、残る候補者全員も壇上に。「政治とカネ」問題で派閥が解消され、過去最多の9人がトップの座を争った総裁選は、10人が一列になってつないだ手を高く掲げ、幕を閉じた。 

[時事通信社]

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