自民党新総裁に選出された石破茂氏に対し、北朝鮮による拉致被害者やその家族からは被害者の一括帰国など、問題の早期解決を求める声が上がった。
横田めぐみさん＝拉致当時（１３）＝の弟で、家族会代表の拓也さん（５６）は「全拉致被害者の即時一括帰国の方針を貫いてほしい」と訴えるコメントを公表。石破氏には「強いリーダーシップを期待する」とした。
川崎市内で取材に応じた母早紀江さん（８８）は、石破氏に拉致問題の早期解決を訴えつつ、「なぜこんなに長く同じことをやり続けなければならないんだろうと絶望的な気持ち」と嘆いた。
拉致被害者の地村保志さん（６９）、富貴恵さん（６９）夫妻は、拉致被害者やその家族の高齢化が進んでおり「解決には一刻の猶予もない」と強調。「拉致問題が早期に進展することを期待する」とのコメントを出した。
［時事通信社］