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「違憲の疑い」「逃ゲル内閣」=野党、石破政権を一斉批判

時事通信 2024年10月1日 18時51分

 野党は1日、石破茂政権に対し「違憲の可能性がある」(立憲民主党の野田佳彦代表)、「逃ゲル内閣だ」(国民民主党の玉木雄一郎代表)と一斉に批判した。首相就任前に衆院解散・総選挙の実施を表明し、十分な国会論戦にも応じないことを問題視し、短期決戦となる衆院選に向け対決姿勢を強めた。

 野田氏は、石破氏が国会で首相指名を受ける前日に衆院選「10月27日投開票」を発表したことに関し、「(首相就任前の)自民党総裁なのに(首相の専権事項である)伝家の宝刀を抜いた」と指摘。「フライングだ。違憲の可能性がある行為で信じられない」と反発した。国会内で記者団に語った。

 石破政権は野党が求めた衆参両院の予算委員会の審議も拒否した。野田氏は「臭いものにふたをするとしか思えない」と断じた。日本維新の会の馬場伸幸代表は記者会見で「一度も(実質的な)議論をしないままに解散する。敵前逃亡内閣だ」と非難。玉木氏は、石破氏の愛称「ゲル」に引っ掛けて「議論から逃ゲル内閣だ」と訴えた。

 共産党の田村智子委員長は、石破氏が岸田文雄前首相の経済政策の継承や「アジア版北大西洋条約機構(NATO)」構想などを掲げていることについて「暮らしの面では無為無策、軍事突出内閣になるのではないか」と指弾した。 

[時事通信社]

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