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複数アカウントで指示か=実行役入れ替え、強盗繰り返す―警視庁など

時事通信 2024年10月3日 23時14分

 埼玉県と東京都で9~10月に相次ぎ発生した強盗致傷事件で、指示役が秘匿性の高い通信アプリの複数のアカウントで、実行役とやりとりをしていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警や警視庁は、匿名・流動型犯罪グループが闇バイトなどで集めた実行役を事件ごとに入れ替えながら強盗を繰り返したとみて詳しく調べている。

 捜査関係者によると、10月1日に埼玉県所沢市で発生した高齢夫婦宅強盗事件などで、実行役として逮捕した容疑者の携帯電話を解析したところ、通信アプリの複数のアカウントから指示を受けていたことが判明した。同一アカウントから複数の事件を指示されていた形跡もあった。警察当局は、さいたま市西区と東京都国分寺市で起きた事件を含めた計3件は、同じ指示役によるものとみている。

 所沢市の事件で県警は、アルバイト佐藤聖峻容疑者(24)ら男3人を逮捕。逃走中の職業不詳、森田梨公哉容疑者(24)についても公開手配して行方を追っている。

 3人はいずれも闇バイトに応募した旨の供述をしており、佐藤、森田両容疑者は9月30日の国分寺市の事件にも関与した疑いがあるという。

 一方、9月18日のさいたま市の事件で県警は、これまでに実行役とされる20~34歳の男4人を逮捕した。いずれも闇バイトに応募し、通信アプリで指示を受けていたとみられる。 

[時事通信社]

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