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運航会社社長を起訴=業過致死罪、知床観光船事故―釧路地検

時事通信 2024年10月9日 10時46分

 北海道・知床半島沖で2022年4月、26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故で、釧路地検は9日、業務上過失致死罪で、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)社長の桂田精一容疑者(61)=同町=を起訴した。

 捜査関係者によると、桂田容疑者は容疑を否認しているという。

 第1管区海上保安本部は9月、運航管理者などとして出航や航行中止を船長に指示すべき義務を怠り、高波によりハッチから海水が流入したカズワンを沈没させ、26人を死亡させたとして、桂田容疑者を逮捕した。

 桂田容疑者は事故当日、船長と「天候が悪くなったら引き返す」と打ち合わせた上で出航を決定しており、逮捕後の取り調べでは、船長が航行中に引き返していれば事故は回避できたと主張しているとみられる。公判では、事故を予見できたかが争点となる見通し。 

[時事通信社]

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