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南シナ海巡り米中応酬=日本も参加し東アジアサミット

時事通信 2024年10月11日 19時20分

 【ビエンチャン時事】ラオスの首都ビエンチャンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議は11日、最終日を迎え、日米中ロなどが加わる東アジアサミット(EAS)を開催した。フィリピンなどと中国が領有権を争う南シナ海問題では、対立する米中が激しい応酬を繰り広げた。

 米国からは、欠席したバイデン大統領の代わりにブリンケン国務長官が出席。南シナ海を巡り、EASに先立って実施された米ASEAN会議では「中国の危険な行動はASEANの人々や船舶に危害を加え、紛争の平和的解決という約束に反する」と非難した。

 外交筋によると、EASでブリンケン氏は同様の主張をしたもようだ。フィリピンのマルコス大統領は「(中国から)嫌がらせを受けている」と訴えた。

 日本の外務省によると、石破茂首相は「南シナ海で威圧的な活動が強化されており、深刻に懸念する」と発言。中国外務省によると、中国の李強首相は「域外国は南シナ海の平和と安定を維持しようとする中国の努力を尊重し、建設的な役割を果たすべきだ」と述べ、米国などをけん制した。 

[時事通信社]

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