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ガスマスクと防護服着用=計画的に事件準備か―官邸突入

時事通信 2024年10月21日 17時46分

 自民党本部と首相官邸が相次ぎ襲撃された事件で、逮捕された職業不詳臼田敦伸容疑者(49)が襲撃時、ガスマスクと防護服を着用していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。

 官邸前の柵に突入時、乗っていた車にガソリンの入ったポリタンク16個が積まれていたことも判明。警視庁は同容疑者が入念に準備し、計画的に襲撃に及んだとみて調べる。

 臼田容疑者は19日朝、自民党本部前で警戒中の機動隊員らに液体を噴射し、手製の火炎瓶のようなものを約5本投げた。その後、官邸前の侵入阻止用の柵に車で突入したとして公務執行妨害容疑で逮捕された。

 捜査関係者によると、臼田容疑者は2カ所の襲撃場所でいずれもガスマスクと防護服を着用していた。

 臼田容疑者のものとみられるSNSに5月、ガスマスクのようなものを着けた写真と共に「最終形態」とのコメントが投稿されていたことも判明。別のSNSには5年ほど前、選挙の立候補に伴う供託金制度に触れ「選挙供託金に不満があるなら、選挙無効訴訟と直接行動で変えるしかない」などと記されていた。

 関係者によると、同容疑者は2009年の衆院選で出馬を模索したが、供託金を用意するめどが立たず断念したという。

 警視庁は、臼田容疑者宅からパソコンやタブレット端末、ガラス瓶25本などを押収。パソコンの使用履歴などを調べ、動機や火炎瓶の入手・製造方法の解明を急いでいる。同容疑者は調べに黙秘している。 

[時事通信社]

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