東京証券取引所の社員がインサイダー取引に関与したとされる疑惑で、この社員は上場企業が重要情報を発信する「適時開示」を担当していた入社数年目の20代男性であることが24日、関係者への取材で分かった。
証券取引等監視委員会は、社員が企業のTOB(株式公開買い付け)などに関する未公開情報を親族に漏えいし、不正な株取引に関与した疑いがあるとして、9月に金融商品取引法違反の疑いで自宅などを強制調査。東京地検特捜部への告発も視野に詳しい経緯を調べている。
東証社員がインサイダー取引に関与した疑いで監視委の強制調査を受けたのは初めて。
[時事通信社]