【ソウル時事】韓国の安徳根産業通商資源相のインタビュー要旨は次の通り。
―日韓協力の分野は。
サプライチェーン(供給網)の安定化から先端産業・技術、重要鉱物、水素を含むエネルギー協力まで多様だ。人工知能(AI)導入などでも一緒に協力していきたい。
―具体的な展望は。
韓国は「半導体クラスター」を龍仁に造成する。両国の半導体産業が協力できる余地は非常に大きい。龍仁は世界最大規模の計画で、素材・部品・製造装置に強みを持つ日本企業の協力が非常に重要だ。日本にとっても大きな生産拠点となる。日本企業が進出すれば多くの利点がある。
デジタルや電子商取引、サイバーセキュリティーなどの分野でも協議が進んでおり、成果を期待している。デジタル貿易やエネルギー、サプライチェーンといった結び付きを強化できる協定の形で、目に見える成果を出せるよう、日本の経済産業省とも取り組んでいきたい。
―産業通商資源省は富山、石川、福井の3県と「韓国・北陸経済交流会議」を続けている。
地域経済の活性化では日本に学ぶべき点が多い。韓国の多くの自治体が日本の自治体の成功事例をベンチマークとしている。尹錫悦政権は「地方時代」を掲げており、地域経済の活性化は産業全体にとって非常に重要だ。
[時事通信社]