「政権交代こそ、最大の政治改革」と訴え続け、議席を大幅に増やす見通しとなった立憲民主党の野田佳彦代表は、東京都千代田区の党本部に設けた開票センターで記者会見した。「与党の過半数割れを目標としていた。達成できたということは大きな成果だった」と話したが、笑顔はなかった。
午後8時50分ごろ、野田氏は厳しい表情で開票センターに現れた。当選確実となった候補者の氏名が書かれた札をボードに貼り付ける際にも、笑顔を見せることはなかった。
午後10時ごろから各社の取材に応じた野田氏は、今回の選挙について「前回より躍進していることは事実」と振り返った。一方で、「接戦区がかなり残っている。緊張感を持って見守っていきたい」と、落ち着いた口調で語った。
同党の躍進が伝えられた午後8時ごろには、辻元清美代表代行らも同センターで開票の行方を見守っていた。辻元氏は「今まで以上に多くの皆さんに共感をいただいた実感はある」と話した。
[時事通信社]