新潟市の自宅で2021年、妻=当時(29)=と長女=同(1)=を窒息死させたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職渡辺健被告(31)の裁判員裁判の初公判が29日、新潟地裁(小林謙介裁判長)であった。同被告は殺人の起訴内容は認める一方、事件以前に睡眠薬を飲ませて2人を殺害しようとしたとする起訴内容については「殺そうとしたわけではない」と否認した。
公判は11月12日に結審し、判決は同22日の予定。
検察側は冒頭陳述で、被告は職場の同僚の女性と不倫関係にあり、障害となっていた妻子を排除するために殺害に及んだと主張した。
起訴状などによると、渡辺被告は21年11月7日、自宅で妻春香さんと長女純ちゃんの首をロープで絞め、窒息させて殺害。これに先立つ同3月には2人を殺害しようと考え、妻が飲む飲料に睡眠薬を混入。飲料を飲んだ妻が長女と車で外出するのを止めず、交通事故を起こさせたとされる。
[時事通信社]