旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)で行われた議会選を巡り、ロシアに融和的な与党が過半数を得たという中央選管の結果は認められないとして、親欧米派の野党支持者数千人が首都トビリシ中心部で28日、抗議デモを展開した。現地メディアが報じた。
参加者は議会前に集結し、道路を封鎖。「最大1万5000人」に上ったという推計もある。警官隊が配備されたが、大規模な衝突や拘束は伝えられていない。
親欧米派のズラビシビリ大統領は投開票翌日の27日、野党各党と協議後に記者会見を行い、異例の形で国民に抗議行動を促した。28日のデモにはズラビシビリ氏自ら参加。「(与党の不正行為によって)票が盗まれた」「欧州統合の道の最後まで皆さんと共にある」と演説した。
[時事通信社]