政府は29日、マイナンバーカードと運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」について、来年3月24日に運用を開始すると決めた。関連する改正道交法施行令などを閣議決定した。一体化は任意で、従来の免許証も引き続き使用できる。
警察庁によると、免許の種類などの情報をマイナンバーカード内蔵のICチップに記録し、免許証の機能を持たせる。同日以降は(1)マイナ免許証のみ(2)従来の運転免許証のみ(3)併用―のいずれかを選択できる。
マイナ免許証を選ぶと、違反歴がないなどの「優良運転者」らは免許更新時の講習をオンラインで受けることができる。住所などの変更時は、自治体へ届け出れば警察での手続きが不要になる。
同施行令では免許の取得、更新時などに要する手数料を定める。現行では2500円かかる更新料は、マイナ免許証の場合は2100円、従来の免許証の場合は2850円、双方を持つ場合は2950円となる。
警察庁が9月から実施したパブリックコメントには5633件の意見が寄せられ、賛成の他、「従来の免許証とマイナ免許証の更新手数料は同額にすべきだ」といった声があった。
[時事通信社]