埼玉県皆野町の県立皆野高校商業科の生徒が、秩父地域の企業と連携し、シカの肉を使った「ジビエコロッケパン」を開発した。11月2日の文化祭に数量限定で販売する。
マーケティングの授業で生徒9人が意見を出し合い、鳥獣被害に悩む地域に貢献できるものを考案。東日本大震災やコロナ禍の影響で提供が途絶えていた「ジビエバーガー」に続く商品として開発した。1個800円(税込み)で、ソースのレシピは秩父名物の「みそポテト」をイメージ。3年生の作田渚さん(17)は「甘じょっぱくて癖になる味」だと語った。販売も授業の一環で、生徒自身が行う。
売り上げの一部は、地域の鳥獣被害の防止に役立てることを検討している。文化祭以外での販売計画は今のところないが、浅見和義校長(64)は「ジビエバーガーのようにイベントなどでの引き合いがあれば提供したい」と話した。
[時事通信社]