首里城(那覇市)の正殿などが焼失した火災から5年となった31日、市消防局や内閣府などが首里城公園内の復元工事現場で消防訓練を実施した。未明の出火を想定し、午前6時に開始。消防隊員や警備員ら約100人が通報や消火などの手順を再確認した。
訓練は復元中の正殿を覆う「素屋根(すやね)」の2階から出火した想定で実施。警備員が消火栓を使った初期消火の手順を確認した後、駆け付けた消防隊員がホースから一斉に放水した。延焼を防ぐため火災後に導入された「水幕防御システム」も稼働させ、10メートル以上の高さまで水が噴き上がった。
国営沖縄記念公園事務所の高橋涼所長は「(建物の)状況に合わせて、火災に対応できるように訓練を続けていきたい」と話した。
[時事通信社]