特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)の元幹部(56)から現金を脅し取られたとして、北九州市の男性が31日、同会元幹部やトップの野村悟被告(77)=市民襲撃事件で二審無期懲役、上告中=ら3人を相手に、被害金や慰謝料など総額約1450万円の賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。
このケースでは、提訴前の弁護士による事前調査の費用などを県警が負担する制度を活用。制度は2023年6月に県警が独自に導入したもので、提訴に至ったのは初めて。
元幹部は18年12月から約3年間で1200万円を男性から脅し取ったとして昨年5月に恐喝罪で有罪判決を受け、確定した。訴状では、野村被告については、暴力団対策法の代表者責任を負うなどと主張している。
[時事通信社]