【ワシントン時事】米大統領選は5日、全米各地で投票が始まった。民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)は歴史的にもまれな大接戦を展開しており、七つの激戦州での勝敗が鍵を握る。開票は5日夜(日本時間6日午前)から始まるが、大勢判明には数日かかる可能性もある。
随一の超大国の指導者選びは米国のみならず、日本を含む同盟国や、ロシアや中国など米国と対立・競争関係にある各国の外交政策に影響を与える。選挙結果は今後4年間の国際情勢の行方を左右することになる。
大統領選は、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた計538人の選挙人の獲得を競う。過半数(270人)を得た候補が勝者となる。
今回の選挙は、ジョー・バイデン大統領(81)の後任を決める。ハリス氏は再選を目指していたバイデン氏の撤退を受けて急きょ民主党の後継候補に選ばれた。当選すれば初の女性、アジア系となる。トランプ氏は2度の暗殺未遂事件を切り抜け、4年ぶりの返り咲きを目指す。
政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の各種世論調査のまとめによると、投票前日の4日夜時点の全米平均支持率は、ハリス氏が48.7%、トランプ氏は48.6%でほぼ互角。激戦州でもそれぞれ僅差で競っている。
[時事通信社]