2016年に出版した回顧録「ヒルビリー・エレジー」で、白人労働者層の荒廃した日常を描き、一躍有名になった。米国の繁栄から取り残されたラストベルト(さび付いた工業地帯)の「代弁者」。共和党の保守強硬派として知られる。
1984年、中西部オハイオ州生まれ。薬物依存症だった母親に代わり、祖母に育てられた。海兵隊を退役後にオハイオ州立大を卒業、エール大法科大学院を修了した。法律事務所、投資会社を経て、同州選出の上院議員に。トランプ前大統領を批判していたが、支持に転向した。
選挙戦では、「移民がペットを食べている」との根拠の乏しい情報を拡散。ハリス副大統領を「子がいない女」などと呼んでいたことも発覚し、批判を浴びた。40歳。
[時事通信社]