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熱狂のトランプ氏支持者=ハリス氏陣営はため息―開票、明暗くっきり・米大統領選

時事通信 2024年11月6日 19時6分

 米大統領選の開票が行われた5日夜から6日未明にかけて共和党のトランプ前大統領、民主党のハリス副大統領双方の支持者は開票状況を固唾をのんで見守った。

 6日未明、一部報道で「トランプ氏の当選」が伝えられると、同氏陣営が支持者を集めた南部フロリダ州ウエストパームビーチの会議場は熱狂に包まれた。約40分後にトランプ氏が姿を現すと、盛り上がりは最高潮に。「ありがとう」と切り出したトランプ氏を、支持者は「USA!」と連呼して迎えた。

 一方、ニューヨーク市中心部のトランプタワー前には、20人余りの支持者が駆け付けた。ハンス・ホンシャーさん(51)は「非常にうれしい。トランプ氏がホワイトハウスに行けば、米国を偉大にしてくれるだろう」と喜びを語った。

 ハリス氏陣営は首都ワシントンにある同氏の母校、黒人名門大ハワード大で開票イベントを開催。大勢の支持者がテレビの選挙速報を巨大モニターで見守った。開票序盤、激戦州の一部でリードが伝えられると、支持者らは拳を突き上げ、喜びをあらわにした。しかし、次第に激戦州を中心にトランプ氏がリードを奪い始めると、ため息を漏らす人が増えていった。

 看護師ジョセフ・クルチャーさん(61)はハリス氏が争点とした「人工妊娠中絶の権利擁護がそれほど大きな影響をもたらさなかったことに驚いている」と指摘。陣営関係者が「ハリス氏は今夜演説をしない」と伝えると、支持者は会場から引き揚げ始めた。

 ハリス氏の地元カリフォルニア州では、サンフランシスコのイベント会場に100人を超える支持者が集結。一部州でハリス氏の勝利が報じられるたびに沸き立ち、トランプ氏が勝ったと伝えられると一斉にブーイングした。

 会場オーナーのマニー・イクティエルさんは「トランプ氏にもう4年担わせるなんて考えられない。ここから流れを変えないと」と語った。敗色が濃厚となると、支持者の女性(42)は「絶望的だ。恐怖で、この国から逃げた方がいいと思えてくる」と述べた。 

[時事通信社]

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