愛媛県産の木材を活用した椅子を、県森林組合連合会と、家具メーカー大手のカリモク家具(愛知県東浦町)が開発した。加工が難しく、家具に適さないとされたクヌギを活用した。
開発した椅子は肘掛けがある「WK Lounge chair 01」(希望小売価格11万4400円)など2種類。同社のブランド商品「MASシリーズ」で、県産のヒノキを表面仕上げ材に、構造材にクヌギをそれぞれ使用した。受注生産で販売する。
クヌギは、県内では主にシイタケ原木として育てられてきた。近年は、生産者の高齢化により、放置が増えている。クヌギ材は硬度がある一方、変形しやすく、扱いにくい木材だという。クヌギの活用法を模索していた県森林組合連合会と連携し開発に至った。
[時事通信社]