リニア中央新幹線の掘削工事現場に近い東京都町田市の民家の庭から水と気泡が湧き出ていたことが7日、分かった。JR東海は10月22日から該当工区の工事を中断し、因果関係を調べている。
JR東海は10月22日午後、施工会社から「庭から水が出ていると住民から連絡があった」と報告を受けた。その後、同社社員が現地で水と気泡が出ていることを確認。多少の変動はあるが、水は1分当たり2~3リットル程度出ていたという。24日昼ごろから水と気泡は止まっている。
掘削工事を円滑に進めるため、JR東海は地中に界面活性剤を含む気泡剤を放出している。民家の庭から採取した水を調べたところ、界面活性剤を検出。同社によると、検出量は飲料水の水質基準を下回る。同社は「周辺の状況をしっかり監視していく」(広報)と話している。
[時事通信社]