総務省が8日発表した9月の家計調査によると、1世帯(2人以上)当たりの消費支出は28万7963円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.1%減少した。マイナスは2カ月連続。台風などの影響で販売店の客足が伸び悩んだ自動車の購入が落ち込んだ。一方、猛暑の影響で電気代は増加した。
自動車等関係費は20.1%減少。台風のほか大雨の影響もあり、自動車購入は約4割減少した。このほか、住居の設備修繕・維持費が給排水関係の工事費が減り、9.0%のマイナスだった。
一方、電気代は9.1%増と9カ月ぶりにプラス。8月使用分(9月請求分)から負担軽減のための政府補助金が再開されたが、猛暑で電力使用量が増加した。光熱・水道全体でも12カ月ぶりにプラスとなった。
食料は横ばいだった。休日が多く外食が9.8%増となったが、家計の節約志向は続いており肉類や野菜、果物などは軒並みマイナスだった。8月に34.5%の大幅増となった米は、買いだめの反動などで7.4%減だった。
[時事通信社]