【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は10日、トランプ次期米大統領が7日にロシアのプーチン大統領と電話会談したと報じた。ウクライナ侵攻を続けるロシアが緊張を激化させないよう自制に努めるべきだとプーチン氏に「忠告」したという。
トランプ氏が5日の米大統領選で勝利して以降、プーチン氏と話したのは初めて。トランプ氏は南部フロリダ州の邸宅「マールアラーゴ」で電話会談を行った。
同紙によると、トランプ氏は欧州に展開する大規模な駐留米軍の存在に言及。プーチン氏に自制を促した上で、「ウクライナ戦争の早期解決」に向け協議を続けていく意向を示したという。
トランプ氏は来年1月の就任前の戦闘終結を目指し、ロシアとウクライナに交渉を働き掛ける考えを示してきた。ウクライナ側はロシアに占領されている領土の割譲を迫られることを警戒している。トランプ氏とプーチン氏の会話では、領土問題も取り上げられたもようだ。
[時事通信社]