気象庁は11日、気象衛星「ひまわり9号」で観測に障害が発生したと発表した。同日午前4時ごろから赤外線の観測に不具合が発生。観測機能を搭載したカメラが高温になっており、地上から冷却を指示したところ、午後6時ごろに復旧したという。
同庁によると、カメラは可視光と赤外線を1台で観測できるもので、高温となった原因を調査する。赤外線は主に夜間に台風の強度や火山灰の高さなどを解析する際に使われるという。
今回のトラブルでは、バックアップとして2022年12月に運用を終えた後も近くで待機している8号を再び立ち上げた。9号の障害は復旧したが、しばらくは8号も起動した状態で運用するという。
[時事通信社]