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ロ朝戦略条約が発効へ=「軍事同盟」、批准手続き完了

時事通信 2024年11月12日 17時1分

 【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は12日、金正恩朝鮮労働党総書記とロシアのプーチン大統領が6月に署名した「包括的戦略パートナーシップ条約」が北朝鮮で批准されたと伝えた。ロシア側も今月、批准手続きを完了。批准書を交換した日から発効する。

 同条約の第4条は「一方が武力侵攻を受け戦争状態に置かれた場合、遅滞なく保有する全ての手段で軍事および他の援助を提供する」と定めており、事実上の「軍事同盟」と指摘されている。

 同通信によると、正恩氏が11日、条約を批准するための政令に署名した。プーチン氏も9日に批准法案に署名し、ロシア側の手続きを終えていた。近く批准書の交換式を開く可能性がある。発効すれば、2000年に結ばれた現行の「友好善隣協力条約」は失効する。

 北朝鮮はウクライナ侵攻を続けるロシアに大量の武器や弾薬を供与。約1万人の兵士を派遣し、ロシア軍と共に大規模な攻勢に出る準備を進めているとの報道もある。

 北朝鮮はこれまで、派兵の事実関係を明らかにしていない。韓国統一省当局者は、北朝鮮が条約批准を公表したことにより、条約と派兵を関連付け、「派兵の公式化」を図る可能性があると分析。韓国の専門家は「批准書の交換後、(ロ朝が)協力を積極的に可視化し、派兵や支援の規模を拡大する恐れがある」とみている。 

[時事通信社]

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