ソフトバンクグループ(SBG)が12日発表した2024年9月中間連結決算(国際会計基準)は、純損益が1兆53億円の黒字(前年同期は1兆4087億円の赤字)に転換した。中間期の黒字計上は3年ぶり。人工知能(AI)関連の新興企業などに投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」を中心に、主力の投資事業の損益が改善した。
記者会見した後藤芳光専務は、24年7~9月期に生成AIを手掛ける米オープンAIに5億ドル(約750億円)出資したと明らかにした。「関係性を強化する材料になる」として、AI分野での新たな事業連携を模索する考えを示した。
SVFを通じた中間期の投資損益は5998億円の黒字で、前年の5833億円の赤字から急回復。短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を手掛ける中国IT大手の字節跳動(バイトダンス)など、一部投資先企業の株式価値が上昇し、評価益が発生した。
[時事通信社]