江藤拓農林水産相は13日、報道各社のインタビューでコメの価格高騰について、不安になる消費者の立場に理解を示した上で、農家の暮らしも考える機会にしてほしいと訴えた。主なやりとりは次の通り。
―今夏、コメが品薄になった。
南海トラフ地震の臨時情報が出て、消費者は一気に買いに走った。最終的に価格が上がったことについて消費者が不安を抱いていることはよく分かる。ただ、農家にも暮らしがあり、消費者には農家のこともこの機会に考えてほしい。
―食料について価格転嫁策の法制化を目指している。
物価の動きには驚いており、消費者の理解を得るのは容易ではない。ただ、あまり農家に無理を強いると、作物を作る人はいなくなってしまう。生産者がいなくなってしまっては、元も子もない。
―鳥インフルエンザの発生が続いている。
100%の対策を講じても、鳥や小動物は鶏舎に入ってくる。発生すると思って、広げないための準備をしてほしい。
[時事通信社]