経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)は13日、2025年3月期の連結純損失予想が、従来の266億円から393億円に拡大すると発表した。赤字は11期連続となる。車載やスマートウオッチ向けディスプレーの需要減が要因。
売上高予想は2218億円から1800億円に引き下げた。東京都内で記者会見したスコット・キャロン会長は「多大なご迷惑と心配を掛け、おわびする。一日も早く黒字企業になるよう全力を尽くす」と陳謝した。
キャロン氏は「ディスプレー専業でやってきたが、低収益な産業。一本足打法をやめる」と述べ、今後、センサーや人工知能(AI)関連データセンター、先端半導体のパッケージングに事業領域を拡大すると表明した。生産を停止した工場の売却も検討するという。
[時事通信社]