米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)は15日、システム開発の富士ソフトに対するTOB(株式公開買い付け)の価格を1株当たり9451円に引き上げると発表した。米ファンドのベインキャピタルが提示した額を1円上回る。富士ソフトは同日、KKR案に賛同し、ベイン案に反対すると発表した。
KKRは9月5日から11月5日にかけて、1株8800円で富士ソフト株にTOBを実施し、新株予約権を含め35%を取得済み。1回目と同額の買い付け価格で、2回目のTOBを20日前後に行う計画だった。1回目のTOBへの応募者に対してKKRは「(2回目の買い付け価格との)差額を補償する予定だが、時期や方法などの詳細は検討中」としている。
[時事通信社]