自民党の小野寺五典政調会長は16日、「能動的サイバー防御」の導入法案に関し、国民民主党などを念頭に成立へ向けて政党間協議を進める考えを示した。日米の政府関係者らが国際問題を話し合うため東京都内で開いた「富士山会合」で、「同じような立場を取る各党の政策責任者に議論に入ってもらい、早く国会で成立できるようにしたい」と述べた。
能動的サイバー防御は、サイバー攻撃の兆候を捉えて相手サーバーに侵入し、被害を未然に防ぐもの。検討の遅れや衆院での与党過半数割れを踏まえ、政府・与党は28日召集の臨時国会への提出を見送る方向となっている。国民民主は早期成立を主張しているが、小野寺氏は具体的な提出時期について言及しなかった。
[時事通信社]