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ハマス幹部らトルコ滞在=カタール「追放」で拠点づくりか―報道

時事通信 2024年11月18日 19時45分

 【カイロ時事】イスラエルのメディアは17日、イスラム組織ハマスの複数の幹部が数日前から、トルコに滞在していると報じた。ハマス政治指導部はカタールを拠点としているが、米国の要請に基づき、カタール政府が国外追放に同意したとも伝えられていた。今回のトルコ入りの理由は不明だが、新たな拠点づくりを模索している可能性がある。

 報道によると、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルとハマスの戦闘を巡り、米国はハマスが停戦案の受け入れを繰り返し拒否していることを問題視。カタール政府に対し「米国のパートナー国にハマス指導部が滞在することは許されない」と伝えた。カタールはこれを受け、ハマス側に追放の意向を通告したとされる。

 トルコのエルドアン政権は昨年10月のガザでの戦闘開始以降、ハマス寄りの姿勢を鮮明にしている。ただ、トルコのメディアは18日、外務省筋の情報として「ハマスの政治部門メンバーが時々トルコを訪れているが、拠点を移したという事実はない」と伝えた。

 米国などと共に停戦交渉を仲介してきたカタールは今月上旬、イスラエルとハマス双方が「意欲と真剣さ」を示さない限り、仲介を中断すると表明。交渉妥結は見通せない状況だ。 

[時事通信社]

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