理化学研究所は19日、スーパーコンピューターの計算速度世界ランキングで、理研や富士通が開発した「富岳」(神戸市)が、産業利用などで用いられる演算能力を測る「HPCG」など2部門で、2020年6月の初登場から10期連続の1位を獲得したと発表した。
ランキングは毎年2回更新される。HPCGのほかビッグデータ解析で重要な指標となる「Graph500」部門も10期連続の1位で、ソフトウエアの改良により前回(5月)よりもさらに性能が向上した。
21年11月まで4期連続世界一だった「TOP500」部門は順位を二つ落とし6位、人工知能(AI)の深層学習向け演算「HPL―MxP」部門は前回と同じ4位だった。
[時事通信社]