【バクー時事】ウクライナ政府は19日、ロシアの侵攻による環境被害額が推計で710億ドル(約11兆円)に達したと明らかにした。戦闘や火災などに伴う温室効果ガス排出量も1億8000万トンに上るという。アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で、フリンチュク環境保護・天然資源相が明らかにした。
侵攻から1000日の節目に記者会見したフリンチュク氏は、ロシアが2022年2月の侵攻開始以降、ウクライナに6500件以上の環境犯罪を行ったと指摘。戦闘で東京都の面積の約14倍に当たる3万平方キロの森林が破壊され、地雷などの爆発物によって13万9000平方キロに及ぶ土壌が汚染されたと非難した。
[時事通信社]