東北電力の樋口康二郎社長は20日、経済産業省で武藤容治経産相と会談し、2011年の東日本大震災以来停止していた女川原発2号機(宮城県)が再稼働したことを報告した。武藤氏は「他の電力にも知見と経験を共有しながら、業界全体でのさらなる安全性向上につなげてもらいたい」と述べた。
女川2号機は、事故を起こした東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)として震災後、初の再稼働だった。樋口氏は会談後に記者団の取材に応じ、「1番手ということで今後の再稼働に向けて弾みになればと思っている」と述べた。また柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を目指す東京電力ホールディングスに、再稼働に関するノウハウなどを伝える考えを示した。
[時事通信社]