【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は20日、イスラエルがイランの首都テヘラン近郊パルチンにある核関連施設を攻撃したとする一部報道について、「われわれは核施設とはみなしていない」と述べた。その上で、「核物質の存在を認めるいかなる情報もない」と指摘し、問題の施設は核物質が軍事的に利用されないよう監視するIAEA業務の対象にならないとの見方を示した。
イスラエルのネタニヤフ首相は18日、10月に行ったイランへの攻撃で「核計画を構成する要素」に被害を与えたと発言した。グロッシ氏はこれについて「(攻撃対象を)どう判断し特徴付けるかは軍事的な意思決定者に任せる」と述べつつ、核施設は攻撃されるべきではないと警告した。
[時事通信社]