自民党の岸田文雄前首相が主導する「資産運用立国議員連盟」が22日、国会内で設立総会を開いた。側近の木原誠二選対委員長ら旧岸田派議員に加え、茂木敏充前幹事長ら20人余りが参加。一定の集団を維持し、少数与党となった石破政権の今後に備えて存在感をアピールする狙いもありそうだ。
「岸田内閣で33年ぶりの高い賃上げの動きなど、新しい経済フェーズへの明るい兆しが見えてきた」。岸田氏はあいさつで、3年にわたった自身の政権運営の「成果」を誇示。「資産運用立国への取り組みを継続する強い意志を、世界に示さなければならない」と述べ、石破茂首相に政策の継承を改めて求めた。
総会には旧岸田派の村井英樹前官房副長官や石田真敏元総務相のほか、旧安倍、麻生両派の議員らが結集。個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の拠出限度額拡大を、近く政府に提言することを決めた。ただ、想定より出席者が少なかったのか、岸田氏は「もう間もなく駆け付けていただけると信じている」とも語った。
[時事通信社]