17日投開票の兵庫県知事選で敗れた前尼崎市長の稲村和美氏の後援会が開設したX(旧ツイッター)のアカウントが、虚偽通報により凍結されたとして、後援会は22日、偽計業務妨害容疑で県警に告訴状を提出した。容疑者は不詳という。
後援会「ともにつくる兵庫みらいの会」によると、同会は選挙期間中の5日、Xにアカウントを開設したが、翌6日午後に凍結され、凍結が解除されたのは選挙戦最終日の16日だった。また、12日に開設した別のアカウントも開設から約1時間後に凍結され、現在も凍結されたままになっている。
同会は、選挙活動を妨害するため、複数の氏名不詳者がXのルールに違反しているという虚偽の通報をし、凍結させたとしている。
また選挙期間中、氏名不詳者が「稲村氏が県庁建て替えに1000億円かける」などのデマを投稿、拡散させたとして、公選法違反容疑でも告発した。
Xはヘイト行為や特定の人物を標的にした嫌がらせなどを禁じている。公式サイトによると、ルールに違反していると報告があった場合は、アカウントを凍結することがあるとしている。
記者会見した同会共同世話人の津久井進氏は、期間中にルールに違反する行為は一切なかったと強調。「虚偽通報によるアカウント凍結は、選挙に大きな影響を及ぼした」と訴えた。
[時事通信社]