【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザの戦闘を巡り、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)が21日、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に戦争犯罪容疑などで逮捕状を発付したことを受け、パレスチナ勢力からは歓迎の声が相次いだ。昨年10月の戦闘開始以降、イスラエル軍の攻撃でガザでは4万4000人以上が死亡。市民の間では「虐殺に声を上げるという意味で重要だ」との意見も聞かれた。
イスラム組織ハマスの幹部バセム・ナイム氏は声明で、逮捕状発付は「正義への重要な一歩だ。犠牲者救済につながる可能性がある」と指摘。その上で「世界中の国々から支持を得られなければ、限定的かつ象徴的なものにとどまってしまう」とも述べた。
[時事通信社]