人気アニメ「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパー「サトーココノカドー」のモデルとして知られる「イトーヨーカドー春日部店」(埼玉県春日部市)が24日、閉店した。親会社セブン&アイ・ホールディングスが進める事業構造改革の一環。最終日は多くの利用客やファンらが「聖地」に集まり、閉店時には「ありがとう」という声とともに拍手が湧き起こった。
出版社の双葉社は「サトーココノカドーは作品の中で、まだまだ営業中です」とする原作の「臼井儀人&UYスタジオ」からのコメントをウェブサイトに掲載した。
春日部店は1972年に開店し、96年に現在の場所に移った。移転前から利用していたという春日部市出身で千葉県野田市に住む自営業の女性(53)は「子どものころから慣れ親しんだお店にお別れに来た」としんみり話した。東京都昭島市から駆け付けたという介護士の男性(26)は「アニメに出てきた場所。(閉鎖店に)選んでほしくなかった」と残念がった。
[時事通信社]