洋上風力発電事業を巡り、事業者側から賄賂計約7200万円を受け取ったなどとして、受託収賄と詐欺の罪に問われた前衆院議員秋本真利被告(49)の初公判が25日、東京地裁(矢野直邦裁判長)であった。被告は現金受領や借り入れを認めた上で「職務の対価ではなく、利益供与でもない」と述べ、受託収賄罪について無罪を主張。詐欺罪の成立は争わない意向を示した。
公訴時効(3年)が経過していない計約4100万円分について贈賄罪に問われた「日本風力開発」(東京)元社長の塚脇正幸被告(65)は、起訴時に贈賄を認めていたが、罪状認否では一転して「全くの誤りです」と起訴内容を否認した。
[時事通信社]