25日付のロシア紙コメルサントは、新たな駐米大使として、外務省北米局長を務めるアレクサンドル・ダルチエフ前駐カナダ大使(64)が就任する見通しだと伝えた。第1次トランプ政権下の2017年から駐米大使を務めたアントノフ氏は今年10月に帰任。ペスコフ大統領報道官は先に、プーチン大統領が「近い将来」に後任を任命すると明らかにしていた。
ダルチエフ氏はトランプ次期政権との間で、ウクライナ侵攻や核軍縮などを巡って悪化した米ロ関係の再構築に当たる。ただ、ベドモスチ紙によると、関係筋は「このところ駐米大使と連絡を取ってきた米当局者はおらず、大使が誰になるかは問題でない」と述べ、関係改善への楽観的な見方を戒めた。
[時事通信社]