【ロンドン時事】欧州連合(EU)欧州委員会は25日、中国がEU産のブランデーに発動した反ダンピング(不当廉売)措置が貿易ルールに違反しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。不十分な証拠に基づく措置だとしている。
欧州委のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は声明で「根拠のない主張や貿易保護措置の乱用からわれわれの産業を守る」と強調した。
中国は10月、EU産ブランデーが不当に安く輸入され、国内産業が打撃を受けているとして、輸入時に最大39%の保証金を課す暫定的な措置を発動。EUによる中国製電気自動車(EV)への追加関税導入の対抗措置とみられている。
[時事通信社]