【シドニー時事】米国と南太平洋のフィジー両政府は、米軍がフィジー領域内で活動しやすくするため、地位協定締結に向けた交渉に入った。また、両国間で軍事物資を融通し合うことなどでも合意。太平洋島しょ地域で影響力拡大を図る中国をにらみ、安保協力を強化していく方針だ。
オースティン米国防長官が先週末、現職長官として初めてフィジーを訪問し、ランブカ首相らと会談。燃料や医薬品の提供、有事の際の整備施設利用などを定めた物品役務相互提供協定(ACSA)に署名したほか、フィジー軍の装備近代化のため米側が490万ドル(約7億5000万円)を支援することも表明した。地位協定が締結されれば、米軍部隊の派遣や共同訓練が頻繁に行われるようになる見通しだ。
[時事通信社]