特殊詐欺の詐取金200万円を受け取ったとして、警視庁小松川署は27日までに、詐欺容疑で、飲食店従業員佐藤俊祐容疑者(27)=福岡市中央区=を再逮捕した。同容疑者は特殊詐欺の「受け子」で、詐取金の入った荷物をいったん宅配で受け取ったが、違和感を覚えた女性配達員が取り返していた。
再逮捕容疑は昨年10月26日、サイバーセキュリティーの担当者などに成り済まし、浜松市に住む60代女性に訴訟を回避するために現金が必要とうそを言って、宅配便で送らせた現金200万円を受け取った疑い。容疑を認めているという。
同署によると、佐藤容疑者は配達当日、配達先のアパートの部屋の前で、現金が入った荷物を受け取った。荷物を運んだ50代の女性配達員が同容疑者の様子に違和感を覚え、返却を求めたところ、もみ合いになった。
2人は階段から転落。配達員は腕の骨を折り、1カ月のけがをした。同容疑者は200万円を現場に残して逃走した。
同署は防犯カメラの捜査などから同容疑者が関与したとみて、今月6日、傷害容疑で逮捕していた。
[時事通信社]