東京都文京区の猪口邦子参院議員(72)の自宅が焼け、家族とみられる1人が死亡した火災で、警視庁富坂署は28日、逃げ遅れたもう1人についても現場で死亡が確認されたと発表した。猪口議員の夫で東大名誉教授の孝さん(80)と30代の長女とは連絡が取れていないという。
同署は死亡した2人の身元確認を進めるとともに、出火原因や詳しい火元を調べる。
火災は27日午後7時10分ごろに発覚。文京区小石川の6階建てマンションで、猪口議員らが住む6階の約150平方メートルを焼き、約5時間半後にほぼ消し止められた。
捜査関係者によると、マンションエントランスの防犯カメラには、孝さんと長女がそれぞれ同日午後5時ごろに帰宅する様子が映っていた。出火当時、猪口議員は仕事のため千代田区永田町にいたとみられる。次女も仕事で外出中だった。
同日夜に搬送先の病院で死亡が確認されたのは猪口議員の長女とみられ、玄関付近で心肺停止状態で発見されたという。
[時事通信社]