【ワシントン時事】ロイター通信によると、メキシコのシェインバウム大統領は27日の記者会見で、トランプ次期米大統領が表明したメキシコへの25%の関税適用について、「米国が関税を課せば、メキシコも関税を導入するだろう」と述べ、報復関税を検討する考えを示した。その上で、米国で40万人の雇用が失われ、物価の上昇にもつながると警告した。
シェインバウム氏は同日、X(旧ツイッター)への投稿で、トランプ氏と電話会談したと明らかにした。米国で社会問題化している合成麻薬「フェンタニル」や不法移民対策を巡り、「素晴らしい対話」をしたという。
ロイターによると、記者会見に同席したメキシコのエブラルド経済相は、25%の関税が課されれば「企業への影響は甚大だ」と強調。トランプ氏に対し、関税をかけ合う貿易戦争ではなく、地域の協力と統合推進を呼び掛けた。
[時事通信社]